勇気と責任
五月(片山晃) ·
銘柄を教えるだけでなく売り時まで面倒を見なければ「害悪」になりうるという指摘に、ハッとさせられた。 自分の運用スタイルである「自分だから取れるリスク」と「他人の金を預かる責任」の板挟みは、相場への解像度が高い人ほど避けて通れない苦悩なんだろうな。 結局、指数(S&P500)の強さを知っているからこそ、責任を負うことの非合理性に結論を出せないジレンマがリアルに伝わってきた。 投資相談を受けるたび、スキルや手法の問題ではなく「勇気」の有無に突き当たるという結論は、資産運用の技術論を超えて本質的な問いかけのように感じる。
そんなに数多くはないが、投資の相談や運用そのものを委ねたいと、個人的なつながりのある人達から持ちかけられることがある。 みんな真剣に悩んでいるし、節度を守った上での相談なのでそれ自体を忌避することはしないが、実際問題としてこちらからしてあげられることは少ない。 初心者は銘柄選択が投資の根幹だと思いがちだが、それは太い枝の一本に過ぎず、少なくとも具体的な銘柄を提示したのなら売り時までケアしなければ、下手をすると害悪となる場合もある。 そういう意味でも「結局S&P500でいいんじゃないですか」とか言ってお茶を濁すのはお互いにとって最善手だったのだが、今後はそれもやりにくくなって困ってしまう。 それはさておき、たまに本気でどうにかしてあげたいと思って考え込んでしまうケースがある。例えば、ある配信者からの相談がそれに当たる。 その方は何年も配信業で生計を立てていて、傍から見れば大変な成功者に映るのだが、当の本人はいつまでもできる仕事ではないと常に将来への不安がつきまとっているという。 昔であれば、こうした悩みを抱えるのはスポーツ選手か芸能人、漫画家くらいのものだったろうし、それぞれ事務所や業界